古美術鍋谷について

文化8年創業、受け継がれる美と技を次の世代へ

 『古美術鍋谷』は、越中国砺波郡下向田村(現在の高岡市福岡町下向田)出身の6代目太兵衛が文化8(1811)年に加賀百万石の城下町・金沢にて創業いたしました。文政2(1819)年には、金沢市野町2丁目で小間物と八百屋を開き、天保12(1841)年に現在地に移りました。以来二百余年、幾世代にもわたり地域の人々と共に歩んでまいりました。

 歴代の当主は、加賀藩御用達商人として城内へ出入りし、金沢商工会議所議員も務めるなど商いに勤しみ、美術品や古道具を愛する方々とのお付き合いが深まったことから、昭和に入って古美術商を専門とし、九谷焼や輪島塗、大樋焼、加賀象嵌、金沢漆器など石川県を代表する伝統的工芸品をはじめ、加賀ゆかりの茶道具や掛け軸、屏風にいたるまで、時代を超えて受け継がれる美と技を見つめ続けております。

 移りゆく世の中にあっても、ただ古きを集めるのではなく、その背景にある歴史や物語を大切にし、次の世代へと手渡すことを使命としてまいりました。

 今日では国内外から多くのお客様にご来訪いただき、時を経た品々が紡ぐ豊かな文化の響きを分かち合っております。加賀百万石の美術工芸の精神を守りつつ、新たな価値を創造し続ける―それが当店の誇りです。どうぞ、悠久の時を宿す逸品との出会いをお楽しみください。

取扱い古美術品

取扱品:九谷焼・加賀蒔絵・茶道具・掛軸など、加賀藩ゆかりの工芸を中心とした骨董・古美術品。

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